子育てのビジョン
小学生の毎日に役立つTipsを求めていろいろ本を読み漁っている中で、親野智可等さんの本がおもしろくて役にたつなとおもい読んでます。
その中でひとつ、子育ての理想、理念をことばにしておくといい、というのがありました。
親野さんの文章では「めあてと約束の違い」というふうに書いてありましたが、学校の教師をしていた経験から、学校で遠足や見学に行く時、細かい約束をひとつひとつ守りなさい、と押し付けるよりも、これを目標にして出かけるんだよ、ということを伝える方がいい、そのビジョンを共有していれば、こどもは自然と約束も守れるものだ、子育てにおいてもビジョンをはっきりさせることが大切だというようなお話だったかとおもいます。
これは確かにいわれてみればそうですよね。子育てでどこを目指すのか、日頃から考えて意識しておく、という意味でもいいし、大事なところにフォーカスして、それができてればいいか、と考えれば細かいあれこれをガミガミいってこどもを嫌な気持ちにさせることも避けられます。
大きくなってきたらそれについてこどもと話し合ってその理念を共有することもできます。それについて話し合ったりするのもおもしろそうです。
これは別の本ですが平井信義さんの本に、子育てで「意欲」と「思いやり」の2つを大切にとありました。これは確かに大事なところをおさえているなとおもいます。
意欲を大事にするということは自発性を大事にして、待つ子育てをするということ。思いやりをこどもに持ってもらうには、まず親が子に思いやりを持って接する、こどもの人格を尊重して日々接するということ。
現代の子育てでうっかり抜け落ちがちな部分かもしれません。
わが家の場合は...。
どんな状況でもそこに根をはって花を咲かせられるようなたくましさを身につけてほしい、とか。内面の美しい人になってほしい、とか。
考えればいろいろありそうです。
これからじっくり考えてみたいとおもいます。
ただ、ひとつおもったのですが、2人のこどもにそれぞれ名前をつけた時、いろいろ候補や案がでたのですが、最終的に決定になったものは、歌の歌詞から由来するものです。
ある意味、こどもにのぞむことというのはこの歌の歌詞に尽きるといってもいいくらい素敵な歌詞です。
そして、わたしは夜こどもを寝かしつける時に絵本を読んで子守唄をうたってやるのが習慣なのですが、その時になんとなくその名前の由来の歌もそれぞれ歌うようにしています。
まあ、本人たちまだ意味はわかってないでしょうが(時々寝ちゃってるし)そうした「こんなふうに生きていってほしいなあ」というようなビジョンを歌で浸み込ませておく、というのもなかなかいいんじゃないか?とふと思いました。
名付けに込めた思いというものも、折に触れてお話したらいいですね。
ある日の5歳
うちの下の子は、繊細さと大胆さを兼ね備えているタイプで、いろいろな場面で針がどちらに振れるかがまったく予測できません。
よく見ているつもりなのですが、「こうくるだろう」と思ってたかをくくっていると「やられたー」となるので気が抜けません。
先日はこんなことがありました。遊具で遊んでいて、わたしは離れたところから見ていました。すると他の子がきて「◯◯ちゃん、いま頭ぶつけたよ」と教えてくれたので、様子を見に行きました。後ろから見ていましたが、少し動きがゆっくりとしてがんばってるな、耐えてるな、という風でしたが、そのまま遊具で遊び続けていたので、「ほーこのくらいはだいじょうぶなのか!」と感心してそのまま声をかけずに戻りました。
その日の夜、本人が「きょうほんとはあたまがちょっといたいの」というので「そうだってね、聞いたよ。見に行ったけど、だいじょうぶそうだったから声かけなかったよ。強いね」と話しました。すると「うん、痛くて涙が出たけど、ごしごしってしてね、その後はもう泣かなかったよ。」とのことでした。
また別の日、歯医者に虫歯の治療に行きました。内心はらはらしながらも、ひとりで診察室に行かせ、待合室で待っていると...なんだか聞き覚えのある叫び声と泣き声が聞こえてきます。いつ呼ばれるかとひやひやしていると、ドアが開き、先生が「終わりましたよー」と教えてくれました。本人は怒ったような顔で出てきましたが、もう泣いてはいませんでした。
「えらかったね!がんばったね!抱っこする?」と声をかけましたが、ひとりでパズルをしていました。その後絵本を読んであげましたが、その場では抱きついたりして甘えることはありませんでした。
こどもがひとり、育つということは本当にその時その時がライブというか、かけがえのないエピソードが次から次へと起こって、その都度親はどう反応するか、試されているとおもいます。
なんだか、いまはそのひとつひとつに全力で向き合いたくて、その醍醐味がたまらなくてやめられません。
もう少ししたら、手も離れてくるだろうし、なにかやりたいことをいまから準備しておいたらいいだろうなと頭で考えるものの。
この調子だとある日友達の方が大事になって、親はぷいっとおいていかれるんだろうな、と思ったり、それもいいかと思ったり。
子育てっておもしろいですね。
必要なくなったらすっと引けるようにしておきつつも、もう少し大きくなるまではここぞという場面で全力でおつきあいできるようにしておきたい、いまはそれがわたしにとって喜びなんだなと感じています。
5歳の縫い物遊び
くまさんです。目と口以外は本人が縫いました。
思春期って何歳から始まるの?
ただいま思春期について勉強中です。
思春期というと、中学生から高校生、というイメージでしたが、10年近くかけてゆっくりこどもからおとなへ、心身ともに成長していくものなのですね。
前思春期 8歳半から10歳
思春期初期 10歳から13歳
思春期中期 13歳から18歳
思春期後期 18歳から22歳
特に小4(10歳)の思春期初期くらいから急に態度が変わったりすることも、よくあるのだそうです。親もびっくりしますが、あわてないで対応したいですね。
こちらの怒ると叱るの対比の表がとても興味深かったです。
怒る
感情的に
自分のために
過去に焦点をあてて
怒りと勢いで
自分のいいたいように
感情にまかせて
叱る
理性的に
相手のために
未来に焦点をあてて
愛と勇気で
相手に伝わるように
感情を統制して
難しい、難易度の高い状況になればなるほど、この表で「叱る」の方に含まれる態度が必要ですね。
こどもが毎日安定して生き生きと過ごせていれば、たまに親が感情的になることがあってもダメージはさほどないのではないかと経験上おもうのですが、それに甘えていつでもそうしていいとおもってはだめですね。
感情の統制に関しては、こどもの癇癪が激しくて大変だった時期にその大切さを身にしみて知りました。なにをやってもうまくいかなくて、最終的にはお仕事的な態度というか、自分のことは捨てて、冷静に、相手の望むことを察知しながら、親子で目指すべき明るい未来に一歩近づくための行動はなにか考えながら対応していくのが一番いいということを体験的にこどもに教えてもらったという感じです。
まあ、よく考えてみたら、いくら思春期の反抗がきついといったって、あれ以上ひどくなることはないでしょうから、そんなに心配することも驚くこともないですね。
もし、こどもが反抗的な態度をとるなど、難しい状況におちいったら、そういう時こそ感情の統制のとれた態度で、相手の成長のために必要なことを提示してあげられたらとおもいます。
本の後半は、具体的な接し方がたくさんのっていて参考になります。
このところ家の近所でツバメが子育てしていて、毎日こどもと見ているのですが、まるまるしたひながだんだん大きくなってきて、もう巣からはみ出そうになってきました。時々ばたばた羽ばたいて、もう少しで飛ぶ練習もはじまるかなというところ。
ツバメのヒナは、飛ぶ練習をして、飛べるようになったら巣立ち。
うちの子たちの巣立ちはどうなることか。時々10年後をイメージして、思い浮かべながら接していきたいです。
虹色教室の算数教材
待ちに待っていた、虹色教室の算数教材がリリースされました。
身の回りのはかりとかブロックとかおもちゃを使いながら、算数の感覚を育てる遊びやパズル、簡単な問題が紹介されています。
いままでに虹色教室のブログの記事で紹介されていた内容をやってみた経験からも、こういう遊びのような学びのようなことをやっていたら、算数がわかるようになるのだろうな、と思います。
いままで家でやってみたのは
時計の長針の読み方
10の固まりを目で確認しながら計算するやり方
などです。
繰り下がりの引き算とか、学校の算数でちょっとうまくいかないとすぐにめげてしまう子と一緒に家でやろうと計画しています。
またやってみた結果など記事にしていけたらとおもいます。
サンプルで出ている、足して10になるじゃんけん、折り紙をつかった計算パズルをこどもに見せたところ、楽しい!もっとやりたい!と喜んでいましたよ。
遊びっぽいので抵抗なく入れるようです。下の子も一緒に遊び感覚でできるところもいいです。お人形さんの身長測定ごっこなんて2人で楽しく遊べそうですね。
小学生ママのお悩み解決
こんな連載記事を見つけました。
過去のものらしく、お悩み相談はもう受け付けていないようですがたくさんの小学生についてのお悩みQ&Aが読めます。
答えてくださっているのは小学校の教師の方で、現場で日々悩みながら考えた解決策がたくさんのっていて参考になります。
わが家では先日上の子が、学校で大事なものをなくしたというので、わたしは内心ものすごいあせりました。もしや、隠された?と思ったのです。
その時はこちらの記事を読んで、救われた気持ちになりました。
読んですごく納得。確かに、人の持ち物を隠す子は、相手を困らせたいのですよね。それならば、こっちが困らなければいい! いくら隠しても平気だよ! 痛くもかゆくもないよ!というアピールですね。同じレベルで苦しむ必要はなく、相手の上をいくってことですね。
なかなかこういう解決策って思いつかないと思うのですが、日々現場でどうしたらいいかな?と真摯に向き合ってくださる先生がいるってありがたいです。
ちなみにわが子のなくし物ですが、恐る恐る担任の先生に電話して「ご存知ですか?」と聞いてみたところ、「ああ!よく出しっぱなしにしていて、注意しても直らないので、いまこちらで預かってます!」とのことでした。
なーんだ。コントみたいなオチでした。