こどもに「これ買って」といわれたとき
欲しいと思う前になんでも買いあたえられる環境で育ったため、自分の本当に欲しいものがなにかよくわからない、という高校生の話をなにかで読んで、ものが豊富にたくさんある現代って子育てが難しいのだなと実感しました。欲望に振り回されるのも問題ですが、自分がなにが欲しいのかわからないというのも不幸なことです。
必要以上に厳しくすることもないと思うけど、せっかくだからなにか買ってあげたときに「うれしい!」と喜んでもらえるようにしたいです。少しは我慢させるとか。親もいろいろ工夫がいります。本当に欲しいのか、ちょっといってみただけかの見極め、タイミングの見計らい方も大事です。
子育てってそれぞれユニークな子×親の組み合わせの数だけ、いろいろな答えがあるとおもいます。わが家もトライアンドエラーを繰り返しながら常に模索しつつ日々進んでいます。
先日は上の子がメモ帳を欲しいというので、買ってきて引き出しに入れておきました。でもその後あまりいわなくなったので、もう欲しくないのかな?とそのままになっていたのです。
でも、本人が引き出しを見ていて、たまたまメモ帳をみつけた時の喜びようったら!それ以来いつも持ち歩いてなにやら書きつけています。ちなみに絵もキャラクターもなにもついていないタイプです。
よいかたちでこどもの心に届いたんだな、とうれしくなる事件でした。
もちろん、「あれ?」とうまくいかないケースやすれ違いのケースはこの何倍も発生していますが、その中でたまにヒットが出るとすごくうれしくて、またがんばろうとおもえます。
ものの与え方に限らず、子育てってものすごい数の失敗とたまに奇跡のように起こる瞬間の繰り返しのような気がするこの頃です。