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読書をしながら、子育てしながら、人間の内面についていろいろ考えたりする毎日

「ぺろぺろキャンディー」

こどもの本

 

ぺろぺろキャンディー

ぺろぺろキャンディー

  • 作者: ルクサナカーン,ソフィーブラッコール,Rukhsana Khan,Sophie Blackall,もりうちすみこ
  • 出版社/メーカー: さえら書房
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 大型本
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たまたま図書館でこどもが手にとったので借りてきた絵本です。読んでみたら、姉妹の心のやりとりがきめ細かく描かれた、心にしみる良い本で、読み終わったら親子でしーんとして、それからもう一回もう一回と続けて読みました。

 

<あらすじ>

ルビーナは三姉妹の長女。移住してきたアメリカの学校でクラスのともだちに誕生会に招かれる。アメリカの文化に詳しくないお母さんは小さい妹のサナも一緒に連れていきなさいという。ルビーナがしぶしぶつれていくと、やはりサナは大騒ぎして迷惑をかける。ルビーナはがっかりするが、おみやげにもらった大きなぺろぺろキャンディーを次の日の楽しみにとっておいて、夢に見ながら寝る。次の日起きてみるとルビーナの大きなぺろぺろキャンディーはサナに食べられ、ちっちゃな三角になっていた。おまけにルビーナはクラスの子の誕生会に呼ばれなくなる。しばらくたってからサナもともだちに誕生会に呼ばれる日がやってくる。その時ルビーナがとった自分でも意外な行動は?

 

とにかくこの姉妹のやりとりがリアルで、うんうん、そうそう、とうなずきながら引き込まれます。兄弟のいる家ならすごく共感できるとおもいます。

 

絵本に出てくる母親は、アメリカという異文化の中で子育てしているわけですが、自分の知らないルールの中で、自分なりの考えをしっかり持ち、時にこどもの意見も聞きながらしっかり子育てしています。途中までは母親の無知が招くトラブルの話のように見えるけれど、そうではないのです。こどもたちは嫌な思いもするけれど、そこから成長し、自分たちで解決していく。

 

現代に生きていると、ついつい未知のことに不安になり、では情報を集めればいい、という対策に頼りがちですが、なんでも事前に情報収集すればうまくいくわけでもないし、無理な場合もあります。

 

わからないままで必死に知恵を働かせて毅然と、でもしなやかに対応し、こどもたちの本来持つ生きる力を引き出しているように見える、この母親の姿がわたしにはいいなあと感じられました。

 

絵本だしこどもをひきつける展開で、幼稚園くらいから読めますが、しみじみと味わうには小学生低学年くらいで読むのがいいかもしれません。