困難を抱えた人たちこそが時代の先端を切り開く
以前こんな本を紹介したことがあります。
作者の方のおっしゃる子育てのユニバーサルデザインということが、もともとわたしが考えていたことにぴったりはまりました。
虐待、非行、引きこもりなどの経験を持ち、辛い心の傷を抱えた子供たち、つまり育てる側からすればとびきり難易度の高い子育てを要求される中で、問題児に通用する子育てのコツが、すべての子供たちに通用するものである、ということを発見されたそうです。
ユニバーサルデザイン、ということばを使って説明してらっしゃいますが、たとえばADHDの子に対して有効な工夫が、発達障害を持たない子が苦手を克服するために役に立つことがある、ということです。
(過去記事から引用)
これは子育てに限らないと思うのですが、発達障害、依存症、難病、障害、貧困、マイノリティなどなどさまざまな困難を抱えながら必死に前を向いてがんばって生きている人たちがいます。
わたしはそういう人たちに対して最先端、最前線で戦っている人たちだな、という尊敬のような気持ちを以前から感じていました。実際わたし自身こどもの頃に生き辛さを抱えていたためかもしれません。
そしてそうした最先端で得られた貴重な学びというのは、ごく普通の人たちにも非常に役に立つ場合が多いと思うのです。わたしはNHKのハートネットTVなんかも時々見ていて、すごいなーとか役に立つなーとか思いながら見ています。
そしてまた、すごいブログに出会ってしまいました。
これも夫に教えてもらったのですが、なにしろ中身が濃いです。エッセンスの中のエッセンスのようなことがすごいボリュームで綴られています。
中身ですが、作者の方はアスペルガー、自閉症スペクトラム、時にADDやADHDの多い家系に生まれ、自身も小さい頃は場面緘黙だったそうです。
素晴らしいのはこの一族の方々が何代にも渡って自分たちの特徴をよく分析して、自分たちなりの対策を考え、その基本方針のもとに親戚同士で情報交換したり、助け合ったりして、こどもを守るためには不登校を選んだりしながらも、通信制の学びを利用したりしてしっかり勉強または手に職をつけさせ、自分たちの得意分野を生かしてしっかり社会に出て自立してやっていくように育てているところです。
ブログ作者の方は一族を代表してその体験例や自分たちはこうしている、という経験から出てきた知恵を公開して、コメントの相談にのったりしてらっしゃいます。
なので主なテーマは発達障害や不登校の対応、ということになるのでしょうが、子育てしている親の方にはぜひ読んでいただきたい深いすばらしい内容です。生きる力ってなんだろう、生きる上で本当に必要な知恵ってどういうことだろう、と考えさせてくれます。
どれも素晴らしい内容で選べないので、夫がおすすめしてくれた記事3本のリンクをはっておきます。
いま過去記事を読み込んでいるところなので、また追っておもったことを記事にするかもしれません。