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読書をしながら、子育てしながら、お仕事しながら、人間の内面についていろいろ考えたりする毎日

じっくりとその子の感性の育ちを見守る先に

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シリーズ記事の途中ですが、ふと読んだ記事がすてきすぎたので、書き留めておこうとおもいます。

 

記事のタイトルはこちらの浅見俊哉さんの小学生時代に作った個人新聞をフィーチャーしていて、確かに人目をひくタイトルのつけかたなのですが、記事を読んでいるとこの浅見さんの親御さんの子育てがとってもすてき、というかこの浅見さんの育ちかたがすてき、というかとにかくこういうのっていいな、とおもいました。

 

大量の個人新聞からは、浅見さんが小さい頃から丁寧にいろいろなことを感じ、それを書き留めることで大切に自分の中で咀嚼している様子が伝わってきます。きっかけは小学校のプログラムだったそうですが、楽しくてどんどん書いて320号までかいたのだそうです!!!

 

お母さんはそれらの個人新聞とか豆本とか絵とか賞状などすべてとっておいてくれたそうです。ただなんでもとっておけばいいというものではないけど、そういう浅見さんの感性まで大事にしてくれていたのかな、という気がします。

 

そしていまは浅見さんは、美術の道に進み、時間を感じるアートを発表しているそうです。

 

このように、新聞が過去から今の自分に訴えかけているように、浅見さんは現在、写真作家として「時間」を大切にした活動をおこなっている。例えば、広島の爆心地2キロ圏内で被爆した170本の「被爆樹木」に毎年出向き、木に生えている葉っぱを感光紙の上に載せて日光に当て、葉っぱの影を写し取るという「日光写真」作りをしている。こうすることで、1945年8月6日から今までその木が生きてきた時間までも刻み付けられると思ったという。それを「呼吸する影」という題名で発表している。

また各地へ行って、ペンライトで自分の体の輪郭をなぞり、一筆書きをしながらその間の写真を長時間露光で撮るアートなども手がけているという。

 

この方のお母さんはじっくりと、こどもの興味を持つものを見極め、その子の行きたい方向に背中を押してやり、その感性を大事にしてあげるような子育てをされていたのではないかなとおもいます。そしていいかたちにそれが花開いた、という気がします。

 

ご本人のサイトを拝見すると、美大ではなく教育学部で美術を専攻していたとのこと。それもなかなか自分の個性を伸ばせるよいチョイスだったのではないか、と感じました。

 

 

みなさまよいお年をお迎えください。