個性、才能の芽の見つけ方
虹色教室の奈緒美先生が、続々と教室での試みについての記事をアップしてくださっています。
こちらの記事から引用させていただきます。
教室では、子どもの「こんなことがしたい」という声に応えるためのさまざまな体験を用意しているのですが、「こんなことがしたい」と言葉に出して伝える前の個性のなかにある潜在的な「この子は好きだろうな」
「この子はこういう才能がありそう」 「この子はこういう機会を増やすと伸びそう」という体験も用意しています。
後者の体験は、子ども側の言葉にまだなっていないものなので、これまで教室で子どもたちの成長を見守るなかで培ってきた「こういうタイプの子はこういうことを好みそう」「こんな体験のなかで成長しそう」
という勘に基づいて準備しています。
そうなんですよね。拡充学習で「個性や才能を伸ばす」と考える時、その前に「個性や才能の芽に気づく」というステップが必要だな、と考えていたところでした。
奈緒美先生の、繊細な感覚でこどもの潜在的な才能の芽を見つけて伸ばしていく様子は本当にすばらしくて名人芸のようなのですが、その一方で普通に子育てしている親が、こどもを見ながら気軽に試行錯誤できるような枠組みもあるといいなとか、いろいろ考えます。
ひとつ思うのは、親が簡単に目に見えるもので決め付けないことが大事で、こどもの個性や才能の方向はその子自身がこれしたい、あれしたい、というかたちで教えてくれている、という気持ちで親が後からついていく、そこにおつきあいしながらお手伝いできることがあればサポートする、というくらいの対応がちょうどいいのかな、とおもいました。
親が専門的な知識や知識を持たなければこどもに拡充学習をさせてあげられない、と思い込んでしまうのはもったいないですよね。
むしろ、偏見や先入観がまったくない状態でその子の側にたっていろいろなことを発見していける可能性があるとおもいます。
少なくともその子とたくさんの時間を過ごして、よく知っている、ということはいえるとおもいます。こどもをもっと知りたい、どんな個性の芽があるかな、とアンテナをはっていけばもっともっと発見があるかもしれません。
この話題についてもいろいろ深めていけたらと思います。