日々創造する
クリエイティブに生きるってどんな生き方のことでしょう。それは、決めつけず、わからない状態で瞬間瞬間創造しながら生きること。時に、自分の中から創造力が湧き上がるのを待つことです。
こどもは歌ったり、踊ったり、絵を描いたり、おはなしを作ったり、演じたり、自由にやるものですが、大人になるとそういうのは一部の「芸術家」の仕事、と決めつけて、自分の中の創造性を殺して生きている人も多いのではないでしょうか。
わたしが思うに、誰にでも生きて行く上で創造する力は必要です。生きる喜びと、瞬間瞬間で創造する力は密接に結びついているものだとおもうのです。なにもたくさんの人に賞賛されるレベルの作品を作らなくても、日々の暮らしを創造的に生きることはできます。100均で買った材料でDIYでもいいし、部屋の模様替えでもいいし、ちょっとした手芸でもいい。こどもがいれば一緒になにか作ったり描いたりでもいいですね。
毎日仕事や家事は一生懸命やっているけれど、自分を大切にするやり方がわからない、どうやって楽しんだらいいかわからない、という人。もしかしたら日々の中で創造することが足りなくなっているかもしれません。
わりと日本人って全体的にきちっとすることが求められるので、その反面、楽しむこと、おおらかにまあいいやとおもうことが足りなくなりがちだとおもいます。
こどもや動物が、水たまりで飛び跳ねたりする時のようなきらきらする喜び、日々感じていますか?
究極の話し、なにもアウトプットがなくたって、目に見える作品ができあがらなくたって、一番の芸術作品は自分の人生。醜い部分も、傷跡も含めて美しいと思えるような素敵な作品にしたいですよね。それには、きらきらした毎日を積み重ねるのみだとおもいます。
創造力と子育てについていえば、子育てって、なんのレールもマニュアルもなく、一瞬一瞬現れる予想外の出来事に対して、とりあえず「じゃあこうしよう」となにかしらの答えを創造することが必要とされる気がするのです。
過去とも、親の期待という意味での未来とも切り離された、本当に自由なクリエイティブな答えは「わからない」場所からしか生まれません。
立派な親でいなければというプレッシャーだとか、失敗したらどうしようという不安だとかでいっぱいになっていると、気楽に自由に発想したり創造することはどんどん難しくなってしまいます。
といって、わかっていたいし、その方が楽だからと親の用意したストーリーを押し付けているだけでは「子どもにとって意味のある」行動、「学びの物語」も見えてこない。
決めつけや自分の書いた台本を持たずに、未知のものごとに対応していくには、瞬間瞬間創造していくことです。そして、それはやってみればとっても楽しいことです。正解もなければ失敗もなしの世界ですから。
自分の中の創造性を回復したいけどやりかたがわからない、という方にはおすすめの本があります。
ジュリア・キャメロンの「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」サンマーク出版です。
- 作者: ジュリアキャメロン,Julia Cameron,菅靖彦
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
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うまくできないから、下手だから、できないではなくて、それが喜びだから表現しよう、そんなふうに思えるようになるために、具体的にこんなことをしたらどうかと提案してくれる本です。
また、自分の中の創造性を制限するいろいろな思い込みをゆるめて行く方法も示されています。かっこわるい、どうせ無理、才能ないから、などなど。
うっかり自分の中に埋もれていたもう1人の芸術家に出会えるかもしれませんよ。