時間を忘れるひととき
現代人は分刻みのスケジュールをこなすような生活に慣れていますが、こどもはそういう生き方をするようにはできていません。
「自分で興味を持ったことから熱中しはじめて、そこから困難な課題を見つけだし、自分で設定して乗り越えていく」という本当の成長に結びつく体験
(虹色教室の記事より引用)
を子どもにしてもらうためには、たくさんたくさん、大人にとっては無駄とおもえる時間が必要なのです。
もちろん24時間ぼーっとするなんて贅沢は子育て中の親にとって無理なことですが、ほんのひととき、時間を忘れてこどもと熱中する時間を持てたら素敵です。こどもがありんこを見つめているほんの4、5分を一緒に過ごすとか、そういうことで充分なこともあります。お天気のいい日に、公園にレジャーシートを持って行ってみんなで寝転がってもいいですね。
現代の次から次へと予定をこなす生活に慣れてしまっていると、最初とまどいがあるかもしれませんが、こどもに振り回されながら、たくさん失敗しながら、少しずつゆったりとした時間の使い方を教えてもらえたらよいとおもいます。
雨上がりの水滴の美しさや、かたつむりの造型のすばらしさに感動してしばらく立ち尽くす、というような時間を通じて、子育てが親にとっても豊かな時間になって、そこから大人たちに人間的な豊かな時間の過ごし方が広がっていったら素敵だとおもいます。また、そのために少し予定を見直して、もう少し生活をシンプルにできないか考えてみるのもよいとおもいます。
そうした豊かな時間を親子ですごしていくと、自然にこども主導でこどもの世界が広がって行きます。親は、こどもが見せてくれる世界を「次はなんだろう?」と楽しめばいいのです。
その結果、こどもも親に邪魔されずに自分の世界を広げて成長してくことができるのではないかとおもいます。