言い返せるようになったよ!
上の子が、学校から帰ってくるなり「わたしね、◯◯ちゃんとケンカしてきた!」といいました。ケンカ自体はあまりほめられたことではないかもしれませんが、とても誇らしげにいうので「おや?」と思い話を聞いてみました。
消しゴムのかすをまとめて持っていたら、その子に「そういうのはいけないんだよ」といわれて、納得がいかなかったから言い返したよ!だそうです。
大きな声でちゃんといえるんだよ!だそうです。
つい先日も、意地悪なこといわれて、あっかんべーといいながらも泣いて帰ってきていましたからね。
またひとつ成長したんだなとおもいました。
それが特に感慨深いのは、この子は敏感さを持っていて、他の子の気持ちがわかりすぎてしまうために、乱暴なことばやきついことをいわれた時に、言い返せずいわれっぱなしになることが多かったからなのです。
特に幼稚園年長から小1、2の春頃まで、よく「なんとかちゃんにこんなやなこといわれた」という話をたくさん聞きました。
こちらはひたすら話を聞いてあげたり、相手を攻撃するのではなく言い返すのにはどうしたらいいか一緒に考えたこともありました。
3月くらいに突然サッカーをやりたいといって始めたあたりから、「スポーツが好きで活発な自分」というセルフイメージを打ち出すようになり、服装もスポーティになり、ピンクやフリルは嫌いになり、黒や紺というシックな色を好むようになってきました。休み時間に男の子とサッカーして遊ぶことも増えました。わざとお行儀悪くごはんを食べてみたりなんてことも。
不思議だな、と思って見ていたのですが、今日の話でつながった気がしました。もっと強い自分になろうとしていたのですね。いわれっぱなしの自分が嫌だ、変わりたい、という気持ちがあったのでしょうか。
そして、春頃に意地悪なこといってくる、と話していた子に対しては、いまあの子元気がないんだと心配して話しかけたりしている姿もあり、やさしくて強い子に育っているなとうれしく感じています。
ただ相手と同じレベルで言い返すのは簡単だけど、ぐっとこらえて、でも自分だけ我慢するのではなく、おかしいことはおかしいと主張できる、そんな自分がとっても誇らしかったんだなと思いました。