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読書をしながら、子育てしながら、お仕事しながら、人間の内面についていろいろ考えたりする毎日

友達とぶつかって悲しい思いをするということ

年中さん、年長さん(4〜6歳)のこどもたちが遊んでいるところを見ていて、上の子がそのくらいだった時のことを思い出しました。

 

お友達との遊び方がまた一段とレベルアップしてくる頃です。

 

上の子はその頃好きなお友達ができて、その子のグループに入って一緒に遊んでいました。就学前には親がこどもたちの遊ぶ様子をみられます。でも、だからこそ「見ていられない」という出来事はたくさんありました。

 

理不尽なケンカ、グループに入れない、逆に仲良しで固まってしまって新しい子をオープンに受け入れて遊べない、仲間はずれなどなど。

 

自分の子や他の子が悲しそうな顔をしていたり、ぽつんとひとりでいたりすると、切なくて、ついそこで大人が介入したくなるところではあります。

 

でも小2になった上の子のここ数年の様子を見ていて思うのは、そういうことを経験したからこそ、後でそれを乗り越える強さがでてきたのかな、ということです。

 

本当にみじめな思い、辛い思いを心からすることが、一段階大きい自分に成長する力を引き出すきっかけになるのではないかとおもうのです。

 

友達に理不尽なことをされて悔しい、と思うから次は言い返そうか、と思う。

 

仲間はずれにされていや、という気持ちを体験するから、逆の立場だったら入れてあげようと思う。

 

お互いの意見がぶつかって困った状況を経験するから、どうしたらいいか頭をひねって知恵を絞る。

 

こどもが辛そうな時、親がどこまで踏み込むのか、どう対応したらいいか、という正解はないように思いますが、こうした体験を表面的に見て「失敗」と捉えずに、心の隅で「こういう体験がこの後の成長につながるのだな」という気持ちを持って見守ることで、こどもの持っている「育つ力」を目一杯引き出すことができるのかもしれません。

 

こどもたちを見ていると、低学年のうちは、嫌な体験をしても根に持つことなく、何度でも同じ子に「あそぼ!」と向かっていったりします。そしていつの間にか仲良くなっているということも何回もありました。そういう、いくらでもやり直せる時期に、そうした一見ネガティブな「嫌な気持ちになる」体験をたくさんしておくということは、大きくなってからの財産になるんじゃないかと感じています。