風通しの悪さーコミュニケーションがよくとれていないと起こる問題
先日、こどもの病気で医者にかかった際、投薬ミスがあったことがわかりました。
確認したところ、実際に処方されて服用した薬でも、対象年齢も分量も問題がなく、効能も変わらないとのことで大事には至りませんでしたが、びっくりしました。
医師が指示した薬を事務の人が入力するときに間違えたのだそうです。
今度から、かかる医師や薬局を選ぶ時によく考えないといけないな、また服用の前に自分でしっかり確認しないといけないな、と思いました。
そこの医師は、対応が非常にドライで、言葉も足りない感じです。また、患者にあまり口をはさませないので感じが悪いと嫌う人も多いのですが、わたしは腕はいいからまあいいか、という感じでお願いしていました。わたしの場合、必要ならわりとはっきり物を言うこともできるので、いざという時ははっきりいえばいいだろうという思いがあったのかもしれません。
でも、わたしのその「腕がよければいい」という考えは間違っていたかもしれないな、と今回思いました。
それは、コミュニケーションの問題です。
その医師が患者に対してもよくコミュニケーションがとれていないとすると、医院の中でスタッフとの間でも、一方通行のコミュニケーションしかとれていなかったのかもしれないと思ったのです。
いわゆるトップダウン型の、スタッフが何もいえないようなコミュニケーションスタイルになっていたのではないかなと。今回、「スタッフには厳重に注意します」といっていましたが、普段からきちんとスタッフの不満や意見を聞いているのかなと気になりました。そうでないとしたら、なにかあった時に権力や力にまかせて叱責するだけでは、たぶん問題は解決しないし、また同じことが起こるような気がしました。
人手が足りないのか、ダブルチェックがきいてないのか、普段から失敗を恐れて確認が足りなくなっているのか、などなど、そのミスが起こった原因を分析してそれを解決した方がいいですよね。
ただ上から押し付けるだけのコミュニケーションは、強制型しつけと同じで、その場では相手は黙っていうことを聞くでしょうが、ただ抑圧しているだけです。そしてそういう環境では、だんだん保身のための隠蔽や嘘がはびこっていくのではないでしょうか。
信頼され、なにをいっても安全な環境が保証されてこそ、人は正直になれるのです。
今度からはなにか仕事を頼む時、買い物する時、そこで仕事をする人たちのコミュニケーションスタイル、雰囲気も注目していこうと思います。
もしかしたらそれが、その人たちの仕事の質を見極めるポイントになるかもしれないと考えています。