「ダンプえんちょうやっつけた」
古田足日さん、田畑精一さんのコンビで作られた名作絵本「おしいれのぼうけん」は小さい頃読んで、どきどきわくわくしたものですが、同じお二人の作った二作目の絵本はまだ読んだことがなく、図書館で借りてきてみました。
これが!すばらしい!
こどもたちに読んであげたのですが、大好評でした。
まず、保育園のこどもたちとダンプえんちょうのキャラクター造型がすばらしい。ひとりひとり目に浮かぶようです。
そして、野山を舞台に繰り広げられる迫真の海賊ごっこの描写がすばらしい!一緒に冒険している気分を楽しめます。
こんな冒険してみたい!
いつのまにかはらっぱが大海原に見えてきます。
うちの子たちが一番ひきこまれたのは、メインで描かれるこわがりのさくらの成長物語です。
体が小さく「だってこわいんだもーん」が口癖の女の子が、海賊ごっこに夢中になって遊びこんでいくうちに、自分でもびっくりするような大胆さを発揮して、大活躍します。
上の子は自分のことのように感じたのか、ついつい話を聞きながら応援したり、手を振り回してやった!と喜んだりしていました。
ダンプえんちょうは、こどもと一緒に本気であそんでいるのだけれど、こどものきもちをしっかりわかっていて、こどもが本気で遊びながらそれを通じて成長できる場を微妙なさじ加減で作り出していて、大人視点で見るとそこにも感動します。
「おしいれのぼうけん」も、またタイプが少し違うお話ですがおすすめです。うちのこどもたちはおもしろいけどちょっと怖いといっていましたのでこわがりの子には向かないかも?