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読書をしながら、子育てしながら、お仕事しながら、人間の内面についていろいろ考えたりする毎日

ゴールではなく通過点

最近仕事の話しが多くなっていますが、もう少ししたら落ち着いてくると思います。大体自分の中で消化できてきた気がしています。もう少しだけお付き合いくださいね。

 

仕事をしてみて、自分の能力が発揮できていると思うのは以下のような能力です。


過去の経験から、会社の意思決定の仕組みを理解している
交渉能力がある
パワーバランスを見極めて、それぞれの人に適切な対応をとることができる
傾聴の能力
目先のことにとらわれず、俯瞰した視点で全体を眺めることができる
自分ひとりでなんとかしなければいけない状況で、力を発揮できる胆力


しかしその一方で、権力闘争的なことにはまったく興味がないので、偉い人にもうっかり自由にふるまってしまったり、生意気に見える態度をとってしまったりということもあります。

 

正社員で、過去のキャリアを活かした職種に応募すれば、もっと高いお給料をもらえるだろうし、もっとえらそうにできるだろうなともぼんやり思ったりするのですが、そういうことをしたいのかと自分に問いかけるとやはり違うなあと思います。

 

現実的に、こどもが小さく、急な呼び出しによる休みとか、土日を休むとか、平日も早く帰るとか、そういうことに対応するには、人とやりとりが発生する仕事や責任があって、他人に代わってもらえない仕事だと難しいということももちろんあります。

 

それに加えて、やっぱり男性社会そのものの企業で正社員として仕事をすることにあまり魅力を感じません。

 

まるで男の子のカードバトルを見ているような学歴自慢、学閥自慢。まるで犬じゃないかと思うくらい絶対視される上下関係。ある意味女性よりもえげつないいじめや足の引っ張り合い。数字や成果のみ追い求める風潮。要領よく人の手柄を横取りし、上に媚びる人が出世しやすい風潮。

 

どんな仕事でもそうですが、現実の厳しい側面というものはあり、そこを乗り越えていくには心からの情熱というものが必要なのかもしれません。

 

自分にとって心から情熱を傾けられる対象というものが、例えば小説を書く、みたいなことなのか、ただただ人間の内面について深く考察する、ということなのか、こどものためになにかする、ということなのか、それとも他になにかあるのかわかりませんが、引き続き探し続けていきたいです。

 

自分としては今の仕事はやはりゴールではなく通過点なんだなと考えています。


あと、わたしが仕事をするひとつの大きい理由としては、こどもたちに、女性が働くのは普通のことだし、そのために家族で協力するのも普通のこと、と伝えたいということもあるのかもしれません。

 

なんでも男性が決めて、女性は従うだけなんて思ってほしくないですし。

母性と父性、女性性と男性性のバランスといってもいいかもしれません。

 

こどもが大きくなって、別にアーティストになるかもしれないし、専業主婦になるかもしれないし、好きな生き方を選んでくれて構わないのですが、うちのスタイルとしてはこう、あなたたちのお母さんはこういう人、というのは伝えたい気持ちがあります。

 

うちは特に女の子なので、母親が社会と接点を持って、男性社会でどんな風に意思決定されるか、その中でどう生き抜くか、的なことがなんとなく時々話題にのぼるのも悪くないのかもと思います。