「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」
うっかり更新の間が空いてしまいましたが、わが家はみな元気です。
いろいろとイベントが続いておりましたが、少し一段落しました。
さてサッカーを始めたうちのこどもたちですが、特に上の子はサッカーがおもしろいらしく、練習日以外も公園にボールを持って行って遊ぶ姿が!
自分が運動に激しく苦手意識があるので、この光景にはちょっと感動しています。
一体いまこの子の中でなにがおもしろいんだろう? なにか伸ばしたいことがあるのかな? と思いながら興味深く眺めています。
そんなときに出会ったのがこちらの本です。
サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
- 作者: 池上正
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/01
- メディア: 単行本
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11の魔法の中身を紹介すると...
魔法 1 肯定する
魔法 2 上達する
魔法 3 楽しませる
魔法 4 気づかせる
魔法 5 考えさせる
魔法 6 進化する
魔法 7 夢を持たせる
魔法 8 余裕を持たせる
魔法 9 自立させる
魔法 10 和をつくる
魔法 11 問いかける
わたしの中でサッカー指導というものに昔の部活動のようなネガティブイメージが刷り込まれていたのですが、こんなに開かれた21世紀型の考えでサッカーを教えている方がいらっしゃるということが新鮮な驚きでとてもうれしかったです。
コーチがああしろこうしろと指図する指導ではなく、こどもが自分のアイディアと感性で次に必要なことを判断してプレイする、そしてコーチはうまくいったときほめる、そういうかたちを目指しているそうです。スペインで見たサッカークラブの子たちは小さくてもそういうプレイをしていたのだそうです。
2章で紹介されているのは、あるコーチのエピソード。「勝ち負けではなく、とにかくみんなで楽しもう」と決めたとたん以前より勝てるようになったそうです。やっぱり子供が楽しくて、喜んでサッカーをしている方が体力もつき、頭も使うし、サッカーもうまくなるのだそうです。
この楽しくやる、ということばはすごく深いとおもうんですよね。こどもが楽しくて集中しているとき、ただテレビを見てたのしい、というような浅い楽しみをさすのではなく、全身を使って没入する、身体の能力を120%使う、頭も120%使う、というようなことが起こって、そういうときにサッカーだけでなく目に見えない能力もふくめていろいろなことが伸びている、とわたしも考えます。
夢を持たせる、のところではこんなエピソードが紹介されています。小学6年で、中学になったらもっと高いレベルでやりたいといって、電話帳をめくって入りたいクラブを調べてきた子がいたそうです。行く予定の中学のサッカー部は期待したレベルではなかったようなのですね。自分で行きたいサッカークラブを探して申し込んできたそうです。
小学生の間に自分で夢を持って、具体的な目標を掲げられる。そういう子に育ててほしいのです。
まさに! うちもそういう子に育ってほしいと考えています。やりたいことのために具体的に動けるって素敵ですね。
他にも、異年齢でサッカーをさせることの良い点について書いてある章はインクルーシブ教育を思わせます。問いかけて考えさせることの大切さも強調されています。
エリザベス・クレアリーのスターペアレンティングの考え方を応用してこの指導法を編み出したそうですが、サッカーしている子の親にも、他のスポーツしている子の親にも、すべての親が参考になる本です。
エリザベス・クレアリーの「親と子の感情ブック」はうちにあってとてもいい本なので、エリザベス・クレアリーの紹介も含めてこんど記事にしたいと考えています。