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読書をしながら、子育てしながら、お仕事しながら、人間の内面についていろいろ考えたりする毎日

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

農業が子育ての、そして生き方のスタイルを変えた その3

農業は、私有地、階級的格差、そして狩猟採集民の社会に広がっていた平等とは全く違った条件も提供していました。 狩猟採集民は、得られる獲物や食べられる植物を探して動き続けていたので、土地や自分たちが持てるもの以外の有形財を持つことにはまったく経…

農業が子育ての、そして生き方のスタイルを変えた その2

文化人類学者のマーシャル・サーリンズが狩猟採集民の社会を「最初の豊かな社会」と呼んだことは有名です。彼らはたくさんのものを持っていたからではなくて、彼らのニーズがあまりにも少なかったため、豊かなのです。 彼らは少ないニーズを比較的少ない仕事…

農業が子育ての、そして生き方のスタイルを変えた その1

農業は、人々の暮らしにたくさんの改善を提供してくれました。より安定的な食糧供給を実現し、その結果、飢えの脅威を、少なくとも当初は、減らしました、農業は、食料を探して移動する必要性をなくし、人々が定住できるようにして、丈夫な家を建て自分たち…

狩猟採集民の寛大さと信頼にあふれた子育て

狩猟採集民の社会で、親がこどもに対してどんな態度で子育てしているか、という部分を紹介します。 先の記事で紹介した狩猟採集民の「平等」「自律」という考え方はこどもとの接し方にも応用され、それは「信頼にあふれた」ということばで表されます。 子育…

狩猟採集民の考える「平等」

狩猟採集民は小さなバンド(通常は、こどもを含めて20人から50人くらい)で、広大な範囲をもつ土地を、得られる獲物と植物を探して場所から場所へと移動しながら生活しています。彼らのことを調査したほとんどの研究者が言及する彼らの角となる社会的価値は…

狩猟採集民のこどもの1日

ピーター・グレイ著「遊びが学びに欠かせないわけ」より、まずは狩猟採集民のこどもたちの1日の過ごし方の描写を引用します。 アフリカのカラハリ砂漠で狩猟と採集をしているバンドの中で暮しているクウィという11歳の男の子の様子です。(文中に出てくる…

狩猟採集民という生き方

こちらの本はリボンクラブ改めおひさまクラブのレオさんに教えていただいて読みました! 遊びが学びに欠かせないわけ―自立した学び手を育てる 作者: ピーター・グレイ,吉田新一郎 出版社/メーカー: 築地書館 発売日: 2018/04/07 メディア: 単行本 この商品を…

なぜ 勉強するの?

上の子は最近宿題ができません。3年になって気が緩んでいるのかもしれません。1年になったばかりの下の子がはりきって音読しているのを見て「あーあ。1年のときは宿題ちゃんとできていたのに最近できないんだよな」というので、少し宿題や勉強についてお…

「不安」という名の妖怪

自分の親が不安発作を起こす話を以前にも書きました。 milkaddict.hatenablog.com 最近また同じようなできごとを体験したので、それについて考えたことを書いてみたいとおもいます。 他人の起こす不安発作をよく観察していると、最初はぽつりぽつりと口にす…

学校に行きたくないといわれたら

上の子に、泣いて「学校に行きたくない」といわれてしまいました。 何回かそういうことをいわれたことがあるのですが、その度に内心かなり動揺します。 なぜかというと、わたしの基本的な考えとして、いまの学校のシステムというものが、わたしがこどもの頃…

職場の人間関係

仕事といえば、職場の人間関係に心を砕くのが相場です。わたしも結構気を配っているとおもいます。 まあ、日々うまくいったりいかなかったりです。失敗もつきものです。 ただ、そこで大事にしているのは子育てで培った観点です。 どんなこども(大人)にもい…