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読書をしながら、子育てしながら、お仕事しながら、人間の内面についていろいろ考えたりする毎日

狩猟採集民

農業が子育ての、そして生き方のスタイルを変えた その3

農業は、私有地、階級的格差、そして狩猟採集民の社会に広がっていた平等とは全く違った条件も提供していました。 狩猟採集民は、得られる獲物や食べられる植物を探して動き続けていたので、土地や自分たちが持てるもの以外の有形財を持つことにはまったく経…

農業が子育ての、そして生き方のスタイルを変えた その2

文化人類学者のマーシャル・サーリンズが狩猟採集民の社会を「最初の豊かな社会」と呼んだことは有名です。彼らはたくさんのものを持っていたからではなくて、彼らのニーズがあまりにも少なかったため、豊かなのです。 彼らは少ないニーズを比較的少ない仕事…

農業が子育ての、そして生き方のスタイルを変えた その1

農業は、人々の暮らしにたくさんの改善を提供してくれました。より安定的な食糧供給を実現し、その結果、飢えの脅威を、少なくとも当初は、減らしました、農業は、食料を探して移動する必要性をなくし、人々が定住できるようにして、丈夫な家を建て自分たち…

狩猟採集民の寛大さと信頼にあふれた子育て

狩猟採集民の社会で、親がこどもに対してどんな態度で子育てしているか、という部分を紹介します。 先の記事で紹介した狩猟採集民の「平等」「自律」という考え方はこどもとの接し方にも応用され、それは「信頼にあふれた」ということばで表されます。 子育…

狩猟採集民の考える「平等」

狩猟採集民は小さなバンド(通常は、こどもを含めて20人から50人くらい)で、広大な範囲をもつ土地を、得られる獲物と植物を探して場所から場所へと移動しながら生活しています。彼らのことを調査したほとんどの研究者が言及する彼らの角となる社会的価値は…

狩猟採集民のこどもの1日

ピーター・グレイ著「遊びが学びに欠かせないわけ」より、まずは狩猟採集民のこどもたちの1日の過ごし方の描写を引用します。 アフリカのカラハリ砂漠で狩猟と採集をしているバンドの中で暮しているクウィという11歳の男の子の様子です。(文中に出てくる…

狩猟採集民という生き方

こちらの本はリボンクラブ改めおひさまクラブのレオさんに教えていただいて読みました! 遊びが学びに欠かせないわけ―自立した学び手を育てる 作者: ピーター・グレイ,吉田新一郎 出版社/メーカー: 築地書館 発売日: 2018/04/07 メディア: 単行本 この商品を…