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読書をしながら、子育てしながら、お仕事しながら、人間の内面についていろいろ考えたりする毎日

アイロンビーズ遊び

この本をきっかけにただいまわが家ではアイロンビーズブームが到来中。

 

子どもの手芸 アイロンビーズ (基礎がわかる!For Kids!!)

子どもの手芸 アイロンビーズ (基礎がわかる!For Kids!!)

 

 

こどもふたりでテーブルに向かい集中してたくさん作っています。

 

図案通りに作ればだれでもきれいに作品を仕上げられるし、慣れてきたら模様だけ変えてみるとか、丸やハートの型を使って、配色やパターンはオリジナルで、などなど徐々に発展させていけるところがいいとおもいます。

 

上の子は星型を使って、自由に配色したものを作り、これはプリキュアの変身グッズなの!と自慢していました。4つのパートに分かれていて、それぞれ違う変身ができるとのことです。

 

ごっこ遊びやおままごと用のおもちゃを作るのにもいいですね。

 

下の子はちょうちょとハートを組み合わせてなにやらお話しを作って聞かせてくれました。

 

この本はちょっと女子向けですが、男の子の好きそうな恐竜とか虫とかゲームキャラなども作れるとおもいます。夫はジバニャンやマリオを作っていました。

 

透明な型を使えば、図案を下にしいてビーズを並べていけます。

 

アクアビーズと違って、アイロンで溶かして接着するところが、手間といえば手間ですが、1、2分のことですし、丈夫にくっつきます。冷めればべたべたしたりもしません。大人用のおしゃれなものも作れるのでコースターなど大人の趣味で作ってもいいところも気に入ってます。

 

高学年になれば、考えた下絵をひとつひとつのドットに落として図案を作る、という作業はなかなか難易度が高く楽しめるかもしれません。

 

 

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こどもとお料理、まず興味を持ってもらうために

料理ってちょっと実験ぽいところもあるし、手順や段取りも必要だし、こどもとすると、とてもよい拡充学習の種になるなと思っています。

 

料理に関してはうちではこちらのテレビ番組が人気です。

 

www.nhk.or.jp

 

こども向けのシンプルでおいしいレシピを紹介してくれるし、見ているとおいしそうなお料理を作っているところが流れるので、こどもは毎回これ食べたーい、作ってー!といってきます。

 

作ってあげることもあるし、一緒に作ろう!と誘うとすごくやる気になるのでよいです。先日はオムライスを作りました。

 

宇宙からいろいろな食べ物の怪人がやってきて、クックルンが美味しいお料理を作ってパワーチャージすると打てるようになる「まんぷくビーム」でやっつける、というアニメパートと、お料理を作る実写パートで構成されています。

 

一応女子の好きそうな感じに作られていますが、ユーモラスなところもあるし、ちゃんと大人の男性や男の子も出演していて、男の子のお料理も応援しています。

 

たんぱく質は赤のパワーエレメント、炭水化物は黄色のパワーエレメント、野菜は緑のパワーエレメント、という言い方で上手に栄養のことも覚えられます。スリービンゴーズといって、ノートをダウンロードして1日で3つの栄養素をとったらマークを塗っていく遊びも提供されています。いろいろな食べ物怪人を考えて絵を描いておくると、番組に登場することもあるので、いろいろ考えて送るのも楽しいです。

 

サイトにはレシピがのっていて、わたしもよく参考にしています。作りやすく、おいしく、こどもの好む工夫がされていて良いレシピばかりです。

お風呂での遊び、磁石での遊び

ワーキングマザーさんから簡単拡充学習のアイディアいただきました!!

 

お風呂の浴槽の中に、洗面器を沈める。空気を含めて沈める、空気を抜いて沈める。逆に、洗面器を引き出す。ペットボトルも面白いです。
親子でそのときの力の違いに不思議がる。説明は不要。
実はこれは、昨日うちの子たちが勝手にやっていました。関わるのが好きな子はクイズを出したり、実験好きはいろいろ条件を変えて遊んでいました。

 

うちのこたちも空のペットボトルを沈めて、ぽん!と浮き上がるのが楽しくてやってたことがあります。力を手で感じると不思議でおもしろいですよね。

 

容器の違いでいろいろな動きが引き出せますね。

 

水遊びってそれだけでこどもは喜ぶけど、いろいろな実験につながる要素があっていいですね。

 

こちらは磁石の遊びです。

 

100円ショップの磁石コーナーが面白いです。磁石は日常生活の不都合につながる恐れがあるからなかなか購入できないかもしれないけど、お店で遊べます(営業妨害?)。
強力磁石をたくさん束にして並べている(つり下げている)と思いますが、それらはパッケージごと、磁石の力でくっついて、文字通り、束になっているのです。
ですから、1パッケージごと分離するだけで、結構骨が折れて面白いですし、ガウスの表示と実際の商品を比較したりすると面白いです。親子で楽しいです。
ただし強力すぎて、引き離すときにパッケージを壊さないか、注意が必要です。

 

100円ショップの磁石コーナーですか! おもしろい!

本当に、いろいろなところに拡充学習の種が見つかりますね!

 

なんかこれって親子のライフスタイルとしても楽しいなあと最近おもっています。

 

日々発見しようという気持ちで生きることってわくわくするしこんなに楽しいんだと。それを報告し合える仲間がいるのもとてもありがたいことです。

 

洋服作り遊び/ヘアバンド作り

きょうはなぜかこどもたちは洋服作りをする!と決めたようです。

 

最初はお人形の服を作るといっていたのが、いつのまにか下の子の洋服を作ることになり、2人でデザイン画を描きまくりました。洋服やさんにお客さんが注文する構図です。

 

古くなった小さい袖なしのワンピースを切って、ヘソ出しトップスとスカートにする計画だそうです。まだ進行中です。

 

わたしは、上の子のヘアバンドを作るんだったと思い出し、小さくなって着られなくなったこどものスパッツの脚部分を2本切り取り、切った部分を縫ってつなげました。こどもの頭に合わせて結びめを作り、ゴムをかけて結びめを隠してリボン風にしたらできあがり。

 

縫うところは上の子にも手伝ってもらいました。

 

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 さきほどこどもたちの様子を見たところ、ワンピースを切り離し、トップスとスカートの状態にし、スカートはそのままだとゆるいのですが、小さくなった別のスカートを重ねたり、ハワイの花飾り風のものを腰に巻いたりして、2人ともご満悦でした。

 

大人的には切った端の始末は?とか、スカートにゴムを通したら?とかフェルトで小さいモチーフを切ってたくさんくっつけたら?とかいろいろ思ってこそっといってみましたが、こども的にはもうこれで十分なんですね。

 

いらない服でこんな風に遊ぶのも楽しいアイディアだなとおもいました。いままでもいらない布を巻きつけてドレスごっこやお姫様ごっこはよくやっていたのでそれの延長の遊びみたいですが、布をじょきんと切ってみるというのはまた違う楽しさがありますよね。

 

お洋服やさんごっこ的に発展させることもできるし、実際の洋服作りや小物作り、服のデザインやリメイク遊びにも発展できますね。手芸遊びをしていていつも思うのは、こどもが作った小物などをどこかで売れると楽しいだろうな、ということです。フリーマーケットとかバザーとかの機会があれば十分実現可能ですね。

 

 

全才能ポートフォリオの紹介

レンズーリの本から全才能ポートフォリオの紹介です。

 

個性と才能をみつける総合学習モデル

個性と才能をみつける総合学習モデル

 

 

レンズーリは本でこのように説明しています。

 

もしこれまで正当に評価されなかったこどもを「あらゆる」才能を伸ばすプランにもっと多く入れようと本当に努力するなら、潜在的な才能の認定を広げたこの方法は、必要不可欠なものだ。

 

私たちの「認定」の方法は、ただ子供にラベルづけをするのではなくて、高いレベルの学習機会が必要だと強く感じるような行動に目標を向けることへと拡大した。

 

TTP(全才能ポートフォリオ)は、子供の能力、興味、学習・表現スタイルの好みについての情報を体系的に集め、記録するための手段である。

 

家庭で拡充学習する時にも、意識してこういうことにアンテナを立てることは大切ですね。なにかシンプルなフォーマットでもいいから、書き留めて、後でまとめて振り返ったり、今後の方向性を考えるのに使えたらいいかもしれないとおもいます。

 

 教師が集めたデータや、教師、保護者、子供が協同で行った意思決定と「推奨」はTTPに記録される。TTPは、つぎのような意図的に順番に並べられた五つのセクションから成る。それによって教師は、それぞれの子供の情報収集からプログラム計画へ移ることができる(それぞれに記入できる用紙がある)

 

(1)最初のセクションは「現状情報」に関係している。すなわち、その子どもについて教師がすでに知っている最良のものであり、学業的長所や興味、学習・表現スタイルの好み(表1の項目)が含まれる。

(2)「活動情報」のセクション(活動情報メッセージという用紙)には、ある子供についてわかった新しい情報を記録するスペースがある。たとえば新しいテーマについて高まった動機など(気づいた課題への傾倒や創造性、さらに学習を展開させるアイディアを記入する)

(3)「子供の目標と課外活動」では、子供の才能プロフィルを保管させるような情報(教師が保護者と相談して挑戦できる「目標」と、レッスンなど郊外の活動も含む「課外活動」が記入される。)

(4)「活動記録」には、子供が参加する「高水準の学習選択」を記録するスペースがある(拡充クラスター、カリキュラム短縮、および特別指導の連続体の活動の(3章で述べる3つのタイプの活動ごとに)記録をときおり加えていく)

(5)最後のセクション、「推奨」では来学年の拡充と早修の計画を能力・興味・学習スタイルの変化に留意しながら、文章で記録する。

 

 

 こちらに表1から項目を抜粋したものをのせました。

例えばこどもの興味、能力、学ぶ時のさまざまなスタイルの好みに合わせて、といった時具体的にどんなことを想定しているか、ということがこのリストを見るとわかり、大変興味深いです。

 

能力と興味をわけて記録しているのはいいですね。

また学習スタイルの好みにもさまざまなタイプがあり得るのだなと、これを見て実感します。一律の学校教育に合う人もいれば合わない人もいるわけですね。

 

見習いスタイルで学ぶのが一番合っている、という人だっているという当たり前のことに感心しました。

 

もちろんこのリストでカバーしきれてない項目もあるでしょうが、だいぶアイディアがつかめるし、自分でする時は新しい項目を追加してもいいとおもいます。

 

 

表1より項目の抜粋

 

能力 最高の遂行・表現の指標

 

テスト (標準化された/教師作成の)

学科成績

教師による評定

成果の評価(文書発表/口頭発表/視覚(映画・映像)音楽演奏・作曲/制作(課題と自主的成果のちがいに注意)

学習活動参加の水準

他人との相互作業の程度

 

興味 興味の分野

美術

工芸

文学

歴史

数学・論理

物理

生命科学

政治・法律

スポーツ

販売・経営

演劇・ダンス

音楽演奏

作曲

写真

映画・ビデオ

コンピュータ

その他(記入)

 

スタイルの好み 授業スタイル

 

暗記・ドリル

友達同士の教え合い

講義

講義と討論

指定された独立学習

指定されない独立学習

学習・興味センター(コーナー)

模擬・役割演技・演劇・指導による空想

学習ゲーム

模倣的レポートやプロジェクト

探求的レポートやプロジェクト

実習

見習い

 

スタイルの好み 学習環境

 

対人的/内省的(自己志向/友達志向/大人志向/混合)

物理的(音/熱/光/デザイン/可動性/時刻/食物摂取/座席)

 

スタイルの好み 思考スタイル

 

分析的(勉強ができる)

創造的(創造・発明的)

実際的(日常知恵が働く)

 

立案型(新しいことを考える)

順守型(決まった手順に従う)

評価型(批判的に考える)

 

スタイルの好み 表現スタイル

 

文書発表

口頭発表

工作

討論

展示

演劇

美術

図示

販売

奉仕活動

 

 

 

 

 

 

バレンタインの工作

ちょっと前ですがこどもたちがバレンタインにパパにチョコを作ってあげました。

 

チョコはキットを利用して手軽に作りました。うさぎやくまの型に溶かしたチョコとコーンフレークを入れて冷やし固め、デコペンでお顔を描きました。

 

これはチョコを入れる箱です。

 

箱にじゃばら折りした色画用紙で、家族の絵を貼りました。

 

まずはパパがいます。

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開けると ママとこどもたちがびよーんと出てきます。真ん中の上の子はチョコの箱を持って振り回しているそうです。パパに会ってチョコを渡す様子だそうです。

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 お菓子の箱は、外側をきれいな紙で飾る?と提案してみたのですが、いや、このままにしておいたら、パパはチョコが入ってるとは思わなくてびっくりするだろうからあえてこのまま、だそうです。

どうして拡充学習をしようとおもったか

「才能」ということばについて考えていて、なぜ拡充学習というものに興味を持ったかの話しを書きたくなりました。

 

あまりこのブログでは詳細に書き記したりしていませんが、うちのこどもたちは、世間の多数のこどもたちとは少し違うな、というところがあります。それはごくごく微妙な感じで、いまのところ幼稚園や学校の先生に問題にされたこともありませんし、なにか診断がついたこともありません。(もちろんよく見ればどのこどもも他の子とは違いますが…。)

日頃困るなとか配慮が必要だなと思うのは、こどもたちの持っている「敏感さ」です。とにかくささいなことに反応してショックを受けたり悲しくなったり固まってしまったりすることがあります。

なのでいちいちブログには書いていないのですが、日頃結構気を使っているし、まめに本人たちの話しを聞いたり、フォローしたりしています。学校についても悩むことは多いです。フリースクールについて真剣に情報収集することもあります。発達障害についてもものすごく本を読んだりして勉強しています。

それで、いままでは目の前のことに対応するのに精一杯だったこともあるし、こどもが困っていることをなんとかしてあげよう、楽しくなるようになにか工夫しよう、というスタンスがメインになっていました。

また、上の子が小学校に上がり、宿題をいやがるのでそれにおつきあいするのにものすごく時間とエネルギーをとられて、あまり家では実験とか工作とか自由遊びができないこの1年でした。

ある時ふと、受身に困ったことに対応するだけじゃなく、もっと攻めの姿勢が必要じゃないの?とおもったんですね。

自分が無意識に不得意なところをなんとかして社会に適応するには、という発想になっていたんじゃないかとおもいました。

そのためにできることのひとつは、よいところを伸ばしていって、他の人にはできないようなことで社会に役立てるようになればいいんじゃないか? そうすれば多少枠からはみ出しているところは問題なくなるはず。

それはなにもノーベル賞をとるような科学者を育てようとかそういう壮大な話しじゃなくていいとおもうんです。

適材適所的な発想で個性にあった職業を見つける、くらいのことかもしれないけど。

この子は気がきくから接客業が向いてるかな、この子はもしかして染織職人になったらいいかも、くらいのことかもしれないけど。

でも、自分が得意で、やっていてなんの苦痛もなく、そして直接でも間接でも誰かの役に立って喜んでもらえる。

そういうことがあれば、幸せに仕事をして生きていけるし、そして役に立つことで対価を得て、仕事をして自立していくことができます。

よく、スーパーのレジ打ちとかコンビニのバイトとか皿洗いとかなんでもやって生きていけばいいじゃない、という言い方をする方がおられます。その通りと思う一方で、そうした仕事に必要な実務の適性がまったくないわたしは、自分に適した仕事を見つけて、それにつくための準備が大切とも思います。

また、他の人に代替可能な仕事ではなく、その人にしかできないことで社会に貢献できれば、より自由に仕事のやり方や環境を調整することもできるようになります。必要とされれば、大事にしてもらえるということです。場合によったら不登校の経験があったり学歴がなくてもです。ブラックな環境で我慢しながら働かなくても済むことにもつながります。

 

平たくいえば、違うことを苦にしながら生きる生き方から、違うことで人の役に立ち、違うことを価値にして、他人に感謝してもらって幸せに生きる生き方に転換する、というのでしょうか。


そうした中で拡充学習に出会ったのですね。

拡充学習は限られた人のものではなく、すべての人を対象としたものです。

また個別に合わせていくことが大事なのです。

「楽しみ」をキーワードにしているので、本人の意思を無視して押し付けることなく、自主的に発展させていけます。

そうしたところがとてもひきつけられました。また以前から注目していた虹色教室が、実は拡充学習を目指して活動されていたこともわかり、自分の中でなにかがつながった気がしました。目の前の分類不能なこどもたちを、無理に分類、ラベル付けすることなく、ただそのままおもしろがることをやらせ、その子にあったやり方でそれを発展させていけばいいのです。

 

いまレンズーリの「創造的生産者」についての記事を書いていてなかなかまとまらないのですが、そこにも話しがつながっていく予定です。