生命の輝き
最近おもいがけず、向き合うことになったのは、自分の欲望です。
といっても、日常のささやかな欲望のことですが。
他人の評価というものを意識せざるを得ない状況で、「よくおもわれたい」という気持ちが自分の中に大きくあることを改めて実感しています。
もちろん、人間として普通のことだと思っています。子育て中の数年間、こどものことだけ考えて、家と幼稚園と学校を行き来する毎日だったのであまり直面してこなかっただけです。
ただ、他人からの評価というのはいいにしても悪いにしても、わたしには全く決定権のないことで、「よくおもわれたい」という気持ちが強ければ強いほどそれに振り回されてしまいます。
そんなときに思うのは、なぜか思春期の無様で失敗ばかりだったときの自分のことなのです。
愛着障害があったのか、自己肯定感が非常に低く、精神状態も不安定で(思春期だからそんなものかもしれませんけど)、そこからなにをやっても失敗ばかりと感じていました。
無力で、なにも持ってなかった。
なにをするにも自信がなかった。
自分が自分を好きでないので、他人からの評価も低かった。
しょっちゅう泣いていた気がします。情けなくて。みじめで。
ただ、そんな中で泣きながらも、痛みを抱えながらも、なにか自分の内側で輝くものを感じて一歩ずつ前に進むことができたので、いまのわたしがいます。
現実の小さい自分が成功や失敗、他人からの評価に一喜一憂していることに全く関係なく、誰もの内側で控えめに、ときに大胆に輝いているなにか。
よいときも悪いときもそのなにかはまったく損なわれることがありません。
いつもその存在を感じていたいと思います。